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身体を這う感覚

久しぶりにブログを書きます。

山口珠未です。


以下に、死、孤独死にまつわる内容があります。苦手な方は読むことをおすすめしません。





1月31日から2月4日にかけ、アトリエ三月様にて幸得冬花と二人展をしました。

そのときのことについてを書きたいと思います。


やってすごく良かったというのが全部です。

幸得の考え方や表現がとても興味深かった。幸得の赤は生きている熱の感じる色。その色にぴったりな人だなと思いました。聞きたいこと、この際話したいことがたくさんあったので全部言えて良かった。本当に一緒にして良かった。

なによりも幸得や見に来てくださった方と話していて、自分の絵のルーツについてを思い出すきっかけになりました。あまり言わないでおこうと思いましたが、きっかけなのでここに書き起こしておきます。


私が白と黒で描くきっかけは祖父の死です。

祖父は孤独死でした。死後何週間も夏場の空調のない長屋の自室のベッドにいました。葬式後、両親と姉とで祖父の部屋を掃除したとき、初めて祖父の亡くなったベッドを見ました。真っ白なシーツに人の形をした真っ黒のシミを見ました。あまりにもそれが美しいと思いました。


花瓶という作品も祖母の葬式での経験。気づかないうちに死というものをテーマにしているのかもしれません。自分の暗いところを隠すように、暗い表情を汲み取られないように。

私自身、そういうのがかっこいいと思っているのだと思います。




長々とここまでありがとうございます。

幸得、アトリエ三月様、来てくださった皆様、ありがとうございます。

次は4月に公募で展示に参加致します。またよろしくお願いします。



山口珠未

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